Kyo Co. のブログ

伝えたい、自分の目で見たものを、自分の言葉で。この世界の多様性への気づきが、自分らしくまた互いの生き方を尊重できる社会に繋がることを願いながら。

環境が人を作る(ブログチャレンジDay19/30)

最近改めて感じているのが、「環境が人をつくる」ということ。

 

環境と言っても色々あるが、一つは誰といるか、特にどんな集団にいるか、ということである。

 

結論から言うと、ちょっと無理してでも自分を鍛えられる環境に身を置くことで、自ずと成長や運に繋がると自分の経験上思っている。

 

例えば、私の場合、民間企業で6年間勤めた後、大学院留学を経て国際協力の道に転身したが、それぞれのステージで本当に人に恵まれたと思っている。一つのところに留まりながらある程度成長は勿論出来るが、長く居すぎると成長カーブが緩くなる、か成長しない場合も。何故か、その環境が心地よくなってしまうからだ。いつも一緒の人と、同じような話題で、同じようなテンションで仕事をこなしていく。勿論それは安定していて心地良いから、そこに安住しがちだ。

 

しかし、自分の成長、また特に自分の挑戦したいことが見つかったときは、迷わず飛び込むべきだと私は思う。そして、その飛び込んだ環境は最初は違和感や、緊張、時には恐れなど自分に対して否定的な感情さえも出てくるかもしれない。でも、それこそが成長の第一歩なのだろう。その違和感こそが、自分の今まで知らなかった分野、知らなかった人に出会え、そこから沢山のことを吸収し自分の中にまた新たな視点が生まれていく。

 

特に、この人、どんな集団であるか、といったときに、自分よりレベルが高そうな人たちや集団に頑張って入ってみるかどうか、が鍵だ。

 

学問知識も十分でない自分だったが、大学院に飛び込み、そこでは学問だけでなく一生の付合いとなるくらいの同志に出会えた。また、国際協力関連の分野で活躍する沢山の仲間と出会えて、自然と自分もその中の一人となった。

 

国連で働く夢は昔遠い遠い夢だった。周りに国連職員なんていなかったし、自分には遠い世界だと思っていた。しかし、大学院やその後の仕事やフィールドなど、国際協力分野に身を置いた後には、国連職員の方々やJPO経験者などと繋がることが出来、初めて国連が身近になった。また、そこで働いている人たちがどれほど努力をしているかを知る機会にもなった。

 

そして、今JPO同期と出会い、また新たな集団に入ったところだ。違和感や、不安や、他人との比較といった感情もあるが、それと同時に一人一人高い志と、経験や専門性が豊かで、個性も豊かな素敵な仲間に出会え、喜びを感じる。と同時に、仲間が一所懸命努力していることを知ると、自分も頑張らなきゃと良いピアプレッシャーを感じている。

 

自分には出来なそう、自分にはまだ十分な能力や知識が無いだとか、自分には見合わない、とか、色々な理由から決断を控える時がある。でも、一回飛び込んでしまえば、環境が自分を作り、やっていく中で、出会っていく人たちに助けられ励まされながらも自分を成長させられると信じている。

 

自分のセイフティーゾーンを抜け出し、一歩新たな世界に足を踏み入れてみよう!きっとそこには素敵な仲間がいて、自分を成長させてくれる環境だ。 

 

f:id:its-Mee:20201103123336j:plain

Free-PhotosによるPixabayからの画像

 

勝率1%以下の試合にどう挑むか。(ブログチャレンジDay18/30)

「勝率は1%以下です」

 

ひょえーーー!!!

何となく知ってはいたけど、改めて突き付けらた現実。

 

国連の国際職員(IP)の採用確率だ。1つのポストに平均して約150以上の応募があるとのこと、これを単純計算すると勝率は1%以下。。

 

何と厳しい戦いなんだ。

 

今日でJPOの赴任前研修が終了したが、JPOは国連職員になる入り口であって、本当のチャレンジはこのJPOの期間中に如何に次の国連正規職員ポストを如何に勝ち取るか。(どうやってその勝ち残り競争を打ち勝つかなどを含めた国連勤務におけるサバイバル術を本研修では脈々と教わる)

 

JPOがまだ始まってもいないが、既に暗雲が立ち込めているではないか!

 

 

JPOの同期も皆優秀で驚いていたが、今度は世界中を相手にしなければならない。飛んでもなく高い壁が立ちはだかっている様に感じるが、落ち着け自分。

 

ということで、これは現実は現実として一旦捉えるが、問題はこれに対して自分がどう動けるかである。

 

今の自分なりの対策としては、

・とにかく応募し続ける。千本ノックに耐える精神で、めげずにひたすら応募し続ける。(実際先輩国連職員の方々も、1つのポスト獲得に100以上応募したという人はざらにいる)一つのポストへの勝率は1%以下という事実は変わらないが、複数のポストに応募し続ければ、採用確率を上げることは可能だ。

・自分の業務を精一杯行い、成果を出し、アピール!

・コミュ力を最大限に発揮し、コロナに負けずにネットワーキングに励む。

 

f:id:its-Mee:20201102201834j:plain

引用元:http://lineup.toei-anim.co.jp/ja/tv/tigermask_2/episode/13/

自分の能力を向上させるのは時間がかかるが、諦めず継続しやり抜く力は私にもあるはずだ。今までもそうして、色んなチャンスを掴めてきたはず。

 

ただ、勿論キャリアは大事だし、職が無ければそもそも社会の変革も出来ない訳だが、目先のキャリアだけを目的として時間や労力を使うのは自分としては本末転倒であると感じる。

 

自分がやりたいことは、世界を教育の力によって良くすること。それを実現させるために働くのであり、自分の名誉やキャリアのためだけに働く自分にはなりたくないと感じる。勿論、厳しい現実の中で働き、政治的なことや様々な制約がある中で、理想論だけでは語れないことも想定できるが、本来自分が為すべきこと、大目的を忘れないでいきたいという自戒も込めて記録。

 

 

 

 

 

 

JPO一次通過!~二次審査準備までの記録(ブログチャレンジDay17/30)

今日はJPO一次審査(書類審査)に続いて、一次通過から二次審査に至るまでの経過を記録をしておきたい。

 

4月中旬

応募書類を出してから2ヵ月弱。外務省の告知通り、一次審査の結果のお知らせが来たーーーーーー!!!私は2017年に一度応募し、見事一次審査で敗退した苦い経験から、今回は二度目の応募だった(しかも年齢的にラストチャンスの賭け!)。ので、一次審査通過だけでも、立派な成果ではあった。

 

ちなみに、前回と今回の自分の応募状況を比較し、今回の主な勝因としては、3つ。

1 経験が断然アップ!特に私の場合、NGOでの現場経験が前回応募時よりプラスされ、立派に現場経験ありますよ、とドヤれるレベルになった。

2 昇進や、事業の成果が出ていたので、それもしっかり応募書類の成果欄に書けた。

3 応募書類にかける時間、準備量が圧倒的に違った(前回のブログ記載通り、友人からアドバイスをもらい、何度も何度も見直し書き直した)

全体的にも、自分の経験が志望機関や志望職種とマッチ度が上がっていたと思う。

 

という訳で、嬉しいお知らせに一瞬舞い上がる。(ちなみに、この日は自分がミャンマーから涙ちょちょ切らせながら日本にコロナ帰国をして、まだ心の半分はミャンマー、残り半分は空白状態で、ほぼ放心状態で過ごしていた矢先だった)

 

そして、一気にやる気が出た後は、二次審査の準備に忙しくなく入っていく。

 

二次審査は、

・筆記試験

・外務省との面接

(今年はどちらもWebベース)

 

その前に、以下の事務手続きを諸々対応する必要がある。

 

筆記試験&面接試験の希望日連絡、英語能力証明書類の送付(テストセンターから直接送付のため、IELTSセンターに依頼しなければならない。ミャンマーの場合試験日から30日越えた場合は、通常リクエスト不可のため、直接問合せて依頼するが、これがまた出来ないの一点張りで時間がかかった。。コロナということと、外国への送付がイレギュラーで時間を要した。)その他、写真票、確認事項、パスポート、修士課程修了書なども送付。

 

ちなみに、こういった書類はこの後の国際機関との雇用プロセスでも必要となってくるので、スキャンデータなどしっかりデータ整理しておくことをお勧めする。

 

以上、また今後の経過記録は追って。。

あなたのユニークポイントは何ですか?(ブログチャレンジDay16/30)

現在受けているJPOの研修の事前課題として、90秒の自己紹介ビデオがあったが、その中に自分のユニークなところについても紹介するというものだった。この点は簡単な様で、私には結構難しかったし、今も自分のユニークな点をうまく挙げられないのが本音。

 

しかし、こういった点は相手に自分を覚えてもらうといった意味でも有効とのこと。確かに、上手に自分のユニークポイントを語る人は覚えやすいし、親しみが沸く。特にグローバルな世界では、ユーモアを交えた自己紹介が必須とも言える。

 

自分のことを振り返ってみると、何か突出していることや、マニアックな関心があるタイプではない。どちらかというと、何でも興味があり、ちょこちょこ幅広く?やっているタイプだ。

 

音楽、運動(水泳、最近ゴルフを始めた)、旅行、ヨガ、瞑想、マインドフルネス、飲むこと(特にビール)、食べること、寝ること、歌うこと、どこでも生きれる技(ミャンマーの田舎で家改造など)、ファッション、インテリア、紅茶、絵、読書、アロマやハーブ、語学、、

 

などなど、関心幅は広いが、どれも語れるほどの知識や経験がある訳ではない。

 

でもきっと、これも私。割と気になったらやってみる。でも何かを追求する訳ではない。

 

それはそれで良いのだろう。その中からちょっとしたことをちょと面白く話せれば、良いのだろう。

 

頭では分かるが、昔からこのちょっとしたユニークさを交えた自己紹介の類があまり得意ではない。

 

自分の行動を変える必要性は無いだろうが、興味を持ち続け、色々チャレンジしてみることは続けたい。その中で、自分の特異さにちょっと気付ける様、注意を払っていこうかな、というのが本日の所感!

 

追記

この記事を書いたあとに、再度研修参加者の自己紹介ビデオを見る(見終えてなかったので)。いやー人それぞれだなーいろんな人いるなー。みんな優秀なことに変わりはないんだけど、どんなことでも方法でも、自分をフルに出し切ることの重要性を学んだ。自分は自分しかいない。自分の存在自体が既にユニークであることに自信を持ち、自分を表現していきたい。


f:id:its-Mee:20201031212738j:image

 

 

 

JPO赴任前研修(ブログチャレンジDay15/30)

毎年、赴任前に外務省より赴任研修が実施されるが、今年は本研修も漏れなくオンライン!もうすっかりオンライン形式に慣れたけど、今年のJPOは筆記試験や面接含め全てリモートなので、外務省職員の方にもJPO同期にも対面で会うことが出来ずに、赴任となりそうだ。

 

今年は、本日より4日間(各半日)で研修が実施された。時間や環境の関係から、各自の自己紹介も事前に動画で提出といった様に、参加者同士の交流にやはり制限がかかる。それでも、今まで自分以外の皆の状況が分からなかったので、この機会に感謝。

 

皆の自己紹介動画を見て(まだ全員見切れていないが)、率直な感想は、皆超優秀そう!ということだ。英語力は勿論、経歴も申し分無い方たちが圧倒多数。あとは、改めて国連も様々な機関があり、専門性の幅広さにも驚いた。

 

そんな事前情報から緊張して臨んだ研修だが、初日は、基本的な内容が多かった。元/現役JPOの方との自由に質疑応答出来る時間も設けられていたので、これは良かった。今年は、リモートワークが業務の基本ともなり、そうするとJPO後のキャリア構築もまたハードルが高くなることが予想される。勿論それは、皆同じ状況なのだが、何のネットワークもなく最初からリモートで国連勤務を始めるのは改めてチャレンジングだと思ったし、未だかつて皆その経験が無いから、そのノウハウがまだ無く、自分たちがむしろ例を作っていく側になるのだろうと思った。

 

コロナに限らず、JPOの先輩たちは、次のキャリアに繋げるためにも自分のToR外のことや関心があることを積極的に行い、実績を上げていたということが印象的だった。

 

リモートが基本の中で、これもどれだけ成果を上げられるのだろうか、、という不安はあるが、まぁやってみないと分からないなというところも正直な感想だし、前例は前例、自分が出来ることに専念して頑張ろう!と思った研修初日でした。

 

JPO応募書類作成時のTips (ブログチャレンジDay14/30)

先日、JPO一次審査に関してブログを上げたが、今回は応募用紙作成にあたってのTipsをもう少し付け加えたい。ただ、これは各個人個別のケースとなり、それぞれ魅力を最大限に出せるよう書くべきだと思うので、あくまで一例として参考にしてもらいたい。

 

以下は、書類チェックをしてくれた寛大な友人、先輩方(国連従事者)からのアドバイスを基に、私が自分の書類を見直した点である。

 

志望動機

・何故UN/志望機関なのか。(私の場合、何故NGOからユニセフに今進みたいのか)

・具体的に志望機関でどう働くかのイメージが出来ているか。(ユニセフのどの分野で何をしたい?)

・志望機関での具体的なキャリアビジョンを持っているか。

・〇〇をしたいから、ユニセフに入りたいのであり、国連職員になることがゴールではない。個人の問題意識と国際機関との接点を自分で見出し、繋げる。

・なぜ教育なのか。

・自分の強みを強調出来ているか。

職歴

・キャリアの一貫性を出す。(私は国際協力分野に転身する前は、民間企業だったので、これをどう繋げられるかが重要だった。私の場合は、プロジェクトマネジメントという点を強調しながら書いた)

・自分が成果の達成にどう関わったのか。(チームではなく、自分がどう貢献したか)

その他

・バカでも読める様に(専門分野でない人にとっても分かりやすく書く)

・書けるものは全て書く(関連することであれば、ボランティアや活動経験など盛り込む!)

 

また、個人的に重要だと思ったのは、志望機関や職種の選択だ。自分の専門分野や関心から選択するだけでなく、採用される可能性が少しでも高そうな選択も考慮すると良い。

 

私の場合、教育分野なので、ユニセフ、ユネスコ、UNHCRあたりとなるが、自分の専門性や関心に加えて、数年のJPO採用傾向や各機関の財政状況あたりも含めて、ユニセフを選択した。

 

また機関だけでなく、志望職種にも、可能性が高そうな分野を考慮して選択した。ユニセフは従来の基礎教育などの分野から、新たに若者支援(Generation Unlimitedというイニシアティブ)を拡充していた。外務省のJPOポスト一覧ページにも、今年はそのGen-Uのみの募集ポスト一覧が出たくらいだ。主なJPOポストの職務内容(2020年度版)

 

これは狙うしかない。基礎教育をやりたいという思いも捨てきれないが、少しでも入り口が大きいところから入ることも手段となると捉え、志望職種や志望動機にもGen-Uについて触れた。これが功を奏でたのか、結果、私はこのAdolescentの職務に就くことになった。

 

また、自分の職歴や専門に合わせたポスト選びでは、本部か、カントリーオフィスかの選択も重要だと思う。私の場合は、フィールド経験が自分の強みであったし、ユニセフはフィールドに強い機関でもあるので、フィールドを志願した。

 

以上、自分の希望だけでなく、各国際機関の動向などを合わせて志望を定められるとより採用確率は上がるのではないか。(だからといって勿論、関心が低いところを選択するのではなく、今後のキャリアを見据えつつより確実な選択をするという観点である)

 

2021年のJPO告知も出ている様子。応募される方は是非、早め早めの対策を取りながら、自分が満足できる結果を得られます様に!

 

私たちは幸せになるために生まれてきた(ブログチャレンジDay13/30)

2012年6月リオの国連開発会議のスピーチでも有名になった、ウルグアイのムヒカ大統領。

www.youtube.com

 

ムヒカ大統領の新しい映画が公開されるとのことで、今日は数万年ぶりくらいに映画館に行った。

 

jose-mujica.com

(このサイトのアイコンがムヒカ!超かわいい)

 

結果、感無量。

 

 

彼の一つ一つの言葉、発言に魂があり、私の魂も彼の言葉とともにただただ揺さぶられた。

 

嘘のない言葉。

それは、彼が真摯に自分に向き合い、社会に向き合ってきたからこそなのだろう、とこの映画を見て改めて思った。

 

自分の言葉で力強く語る姿には、本当に心から感動し、涙が出る。

 

まだ彼の発言の全てを消化しきれていない自分もいるが、

 

生きるとは、

幸せとは、

愛とは、

 

人間の本質的なことへの問いかけ、語りかけに自分の中に存在していたものがどんどん音を立てて壊れる様な、また生まれる様な感覚になった。

 

私は社会のために貢献したいという思いを持ちつつも、自分の力量不足、時には困難な課題が多いこの社会への失望、また自分の中での私利私欲との戦い。そういった悩みを抱え、悶々とすることもある。

 

でも、社会を変えることは難しいと認識しつつも、希望を持ち、まずは自分を変える、自分が幸せになり、他人を幸せにする。

 

そんなことを教えてもらった。

 

また、彼は12年間の投獄生活に耐えた強い意志。

「服従に屈しない強い意志」を持ちながら、自分の内面と向き合ったそうだ。

そんな尋常じゃない精神力から生まれた、彼の優しい笑顔、愛に溢れた言葉。

 

 

私たちは働くために、成功するために、生まれてきたのではない。

幸せになるために生まれてきた。

 

人生は操縦するもの。

歩むもの。

 

彼の全ての言葉一つ一つを反芻しながら、自分と向き合っていきたい。

 

f:id:its-Mee:20201028162446j:plain

Giani PraleaによるPixabayからの画像