Kyo Co. のブログ

伝えたい、自分の目で見たものを、自分の言葉で。この世界の多様性への気づきが、自分らしくまた互いの生き方を尊重できる社会に繋がることを願いながら。

リモート転職をしてみた感想。

新しい仕事が始まり、もうすぐ2ヶ月が経とうとしている。完全に国を越えたリモートでのスタートから始まり、年末年始のホリデーシーズンを挟んだため、2ヶ月経過した感じは正直あまりしない。

 

今回、自分にとって新たな挑戦である国連組織への転職であったのだが、コロナ禍ということもあり中々チャレンジングなスタートとなったので、備忘録としても残る様、振り返っておきたい。

 

転職にはエネルギーが必要だ

理由その1:とにかく、覚えることが多い。

例えば、あらゆるシステム(HR系、プロジェクト系、パートナーシップなどのプロセス)、組織の規範、活動優先項目(本部及びカントリーオフィス)、相手国の優先項目、相手国のコンテクスト、地理、プログラム内容、担当分野における知識、ステークホルダー(特に政府関係者)、略語、組織で使われる用語や言い回し、言語(インドネシアの場合インドネシア語が普段から多用されるので基礎的なインドネシア語)など。そして当然だが全て英語でのやり取りとなるので、自分の習得スピードも時間がかかる。

理由その2:組織に慣れることに時間がかかる。

例えば、組織内の構造、部署やレポートライン、人(名前、どんな人か)、フィールドオフィスについて知ること。また人間関係の構築には時間を要する。加えて、自分の役どころ探り。

理由その3:ITシステム

何のソフトを使い、どの様にコミュニケーションを取るか。また私の場合、リモートなのでPCも自前。。

 

リモートでの転職はやはり辛い

通常の転職でもエネルギーを要するが、それがリモートでのオンボーディングとなると更に辛いことを痛感。

 

理由その1:コミュニケーションの圧倒的な不足

新しい職場では、同僚や上司とのコミュニケーションが必然であることは自明だ。仕事上のやり取りに限らず、インフォーマルなやり取りを通して色々と仕事を学びまた人間関係を構築出来るものだ。それが、完全リモートワークだとその様なコミュニケーションの機会がかなり閉ざされてしまう。会議の場はあるが、通常声のみで、文字通り顔の見えないコミュニケーションが続く。すぐ聞ける人が物理的にいない、分からないことも分からない状態で質問もうまく出来ず状態に陥る。

理由その2:評価、承認が得られにくい

新しく入ったとは言え、人間だ。承認欲求の塊だ。これで良いのか、自分は、何か貢献しているのだろうか、などついつい考え焦ってしまう。日々のフィードバックどころか、WeeklyもMonthlyでも上司からのコメントなどは得られない。まるで、大海に放り投げられ行く先も分からず泳いでいる感覚だ。過去の職場では、常に側に声をかけてくれる先輩たちがいたことを懐かしんでいる自分がいたりする。

理由その3:猫かぶり期間が長期化する

新しい職場では、人見知りや遠慮、雰囲気伺い、また自分を良く見せようと努力したりするものだ。そのため本来の自分を出せず、猫かぶりながら大人しく様子を見たりする期間がある。これが、リモートだと、声や文字のみの限られた日々のコミュニケーションのみのため、相手を知ることにも時間がかかり、自分を出すことにも倍以上の時間がかかると実感。

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環境

なんと言ってもこれは大きい。まだ赴任先のインドネシアに渡航出来ていない。今まで訪れたこともない国(バリに観光で一度はあるが)のための仕事であるが、文化的背景を一切肌で感じることが無いままに仕事をする。いや、今までもアフガニスタンなど訪れたことの無い国を担当することはあったが、現在の仕事とかなり質ややり方が異なる。また、物理的には渡航出来るはずだったのだが、急遽インドネシア政府の入国規制が敷かれ、渡航がお預けになっている状態だ。またその規制も半月弱程度のスパンで延長、延長とジャブが来るのだ。引越し準備や自分のマインドセットも含め、相当に落ち着かない状態が続いている。

 

以上、思いつくままに書いてしまったが、今はこれらをようやく冷静に把握し、今自分が置かれている状況を客観的に把握しはじめたところなので、ネガティブ期間は脱出しつつある!

 

結局、これ(コロナ)は誰のせいでもないし、転職は自分が決めたこと。自分のコントロール外のことに囚われず、自分が今出来ることに集中しようと気持ちを切り替え中。そして、そう、私はまだまだ自分で出来ることも沢山あるのに、全然チャレンジしていないではないか!ということに気づいた。

 

ので、以下アクションプラン。

 

1 コミュニケーションの改善

同僚と1on1などを設定し、informalなことを含めて話す。また先輩や上司からも積極手にアドバイスをもらいにいく。

2 自分のWork planの設定

ToRはあるものの実際の仕事内容は不明確だったので、しっかりと自分の担当エリアや内容について設定し、上司と合意する。

3 語学勉強

現地に行くまで待とうと思っていたが、いつになるか分からない今、オンラインでインドネシア語の授業を受講する。

 

以上、色々と厳しい環境ではあるが、プロアクティブに行動していきたい!という決意表明のもと本ブログにしたためる。

 

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