Kyo Co. のブログ

伝えたい、自分の目で見たものを、自分の言葉で。この世界の多様性への気づきが、自分らしくまた互いの生き方を尊重できる社会に繋がることを願いながら。

気づき~他者を通して己を知る~(ブログチャレンジDay12/30)

先日、某私立大学で特別講義をさせて頂き、後日参加した学生からリフレクションのコメントを頂いた。講義のテーマは、「国際協力の実践」というタイトルのもと、ミャンマーでの教育支援活動、国際協力に携わるまでの経緯を含めた自分のキャリアなどについても話した。90分1コマだったので、ジェネラルな内容とはなったが、それなりに学生さんの参考となった様でとても嬉しかった。

 

人は如何にして気づきを得られるか。

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Kai VogelによるPixabayからの画像 

 

今回の講義を通して改めて感じた「気づき」について感じたことを述べておきたい。

 

気づきを得られるきっかけの一つに、「他者との接触」が重要となってくる。今回は、オンラインでの講義となりほぼ一方的に私が話す形式だったが、それでも自分の話を聞いて学生さんが各自自分の内と照らし合わせながら、自分の気付きを持ってくれた様に感じる。

 

気付きとは、 そもそも潜在的に思っていたことを肯定する作業でもあるのではないか。

 

学生さんたちのコメントの中で多かったのが、キャリアへの関心、悩み、就活への戸惑いなど。元々内在化していた考えが、自分では気づかなかった、また周囲への同調圧力などから肯定しづらかったものなど。それが顕在化することが、気づきなのであろう。

 

そして、 その自身の気づきは、将来の行動に繋がる大事な一歩である。

 

気付き→関心の探求→行動といった様に、自分の気付きがあればその先に繋がってくる。

 

多数頂いたコメントの中から、特に嬉しかった学生さんの「気づきコメント」を一部抜粋してみる。

 

「企業に就職して定年まで仕事を淡々とこなしていくという将来を想像していたが、講演で概念が変わった。」

 

「(学校の勉強は苦手だが、本を読み続けてきた)自分もそれで良かったのかと少しだけ自信を持てた」

 

「現在コロナ禍で家にいて”これから”を考えている自分に何か光が刺されたような気がしました」

 

など。

 

「大学卒業前に渡米、現地採用での就職、そして退職と同時に結婚、大学院留学、NGOそして国連という特異なキャリアを持たれいてる」

 

というコメントも頂いたが、私のキャリアが特異なものとして捉えられている点も面白かった。他者のコメントで自分を客観視することも出来たし、人生の進め方に正解は無く、自分自身の「良い」を判断軸として人生を進めてほしいという私の願いが、少しでも伝わっていれば本望である。

 

「森崎ウィンについて調べてみようと思った」

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ミャンマー関連の話の延長で話した芸能ネタにつき、こんなコメントがあり笑えた。でも、これも大事なきっかけの一つ。

 

どんなことでも良い。自分が面白そう、何だろう、と思っていることに気づき、関心の探求が始まる。

 

私は決して自分がやってきたことが、特別なことだとは思っていない。特別頭が良く、何かの能力に特別に秀でてる訳でもない。思いさえあれば誰でも出来ることだと。

 

ただ、自分自身を振り返ると、自分の気づきを常に得ようとしていたのかもしれない。それは自分との対話だけでなく、他者、(若いときは特に)人生の先輩方、それも様々な分野の人との接触を持ち、沢山話を聞いて、体験した。その中で自分は何にワクワクしているのか。

 

自分の気付き、関心に常に耳を澄ませて、あとはほんの少しの決断、行動力があったということが、現在まで後悔せず納得できる生き方が出来ている理由なのかなと。

 

講義中、学生さんからの質問に、

「学校教育は何故重要だと思いますか。」と投げかけられた。

 

一言で答えるのは難しい、、と思いつつも咄嗟に出た自分なりの回答は、

「他者を理解するため」と。

 

他者を理解するには、様々な事象を知る。また、他者を通して自分を知る。相互理解がこの一つの地球に一人一人違う私たちが平和的に共存するために必要なのではないかと。その理解を促進するためにも様々な知識、手段、実践が得られる学校教育が存在する意義の一つなのではないかな、と。

 

と、まだまだ勉強不足な自分への気づきも含めながら、色々と気づかされた講義経験でした。 

 

しかし、学生さんにはこれからの人生、「自己肯定」を忘れずに、とお伝えしたが、自分の意思に素直になり、自分を否定せず、肯定してあげながら是非行動に繋げてほしいなと思った。

 

今回の講義に参加してくれた91名の学生さん。一人一人が、未来の卵!

また将来の生末を若者に願うだけでなく、私もパワーがある限り、その環境作りに携わりたいと、改めて思った。