チャリ盗難事件
ミンガラバー!(ミャンマー語で朝晩兼用こんにちは。)CoCoです。
私の住んでいるところ、ピーという街は、ヤンゴンからバスで7時間くらいのところにあり、すごく田舎な訳ではないけど、日本の感覚からするとかなりローカルな街である。でも治安は良く、平和な毎日を送ることが出来ている。
しかし、そんなピーで、初めて盗難にあった。
先週一週間、カンボジアに事業視察に行っていたため、家を空けていて、帰ってきてみると、あれ?私の自転車がいつもあるところから無くなっているではないか!
私の家はアパートの4階にあるため、1階に住んでいるファミリーに頼んでいつもその家のゲートにひっかけて南京錠と鎖でとめていた。きっとそのファミリーが家の中に閉まってくれたのかなと思い聞いてみると、「え?あなたがどっかに持ってたのかと思ってたわ。3日くらい前から無いわ。」と。
盗まれた。
よく現地の人にも普段から、盗難には気をつけてと言われていたけど、私は正直上の空で聞いていたというか、ミャンマーの人の善良な部分を多く見てきたし、こんな信仰深い人たちが人のものを盗むことなんてあるか、と心の中ではあまり盗難の心配をしていなかった。また私はきっとどこかでまだ日本の尺度で考えていた部分も否めない。取る人なんていないだろう、と。
でも、そんな私の淡い期待は見事に裏切られた。
そして実は、先日、私の家のドアノブにかけていた懐中電灯も盗まれた経験もした。その電灯自体は大したものではないものの、盗まれたという行為にショックを受けた。
そもそも私の警戒心が弱いことは反省点であるが、ちょっとここで考えてみたい。
盗難の背景を。
何故、盗難が起こるのか。
貧困から生じるモノへの欲求。
財産となるものが必要。
何でも良いから自分の得を得たい。
いろいろ理由はあるだろう。私も犯罪心理の専門家ではないので、詳細は分からない。
でも何にしろ、盗むことを選んだ。
それがどんな経済的な理由であったとしても、他人のものを盗むという倫理に反したことを行っている。
きっと今回は自転車であっても、他の日にまた他のものを盗んでいるかもしれない。
「盗むことが悪いこと」という認識が無ければ、続くであろう。
盗みを行った人を恨むのではなく、その行為に至った背景を考え、その様な行為を減らすにはどうしたら良いか、と考えている自分がいた。
それはきっと学校や家庭の教育環境に起因するであろう。
だから、その人自身を攻める気にはさらさらならない。
きっとその本人の育ってきた環境が望ましいものではなかったのだろう。
教育が変わらなければ社会は良くならない。犯罪減少にも繋がる教育。改めて教育の重要性を自分の中で感じた。
そんなことを、盗難を通して考える機会ともなり、ミャンマーの現実を知る機会ともなった。
でも、もう自転車は持たない様にしようと思いました。
あーせっかくの私の自由に動ける手段が~~と残念であるが、別の手段を考えよう。