Kyo Co. のブログ

伝えたい、自分の目で見たものを、自分の言葉で。この世界の多様性への気づきが、自分らしくまた互いの生き方を尊重できる社会に繋がることを願いながら。

ミャンマー 新しい始まり。

6月1日。

この日は、ミャンマーの学校の新年度の始まりの日。

 

約3ヶ月の長い長い夏休みが終わり、一気に学校に活気が戻っていた。農村部にある事業対象校の一つの授業風景をちょっぴりご紹介!


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新しいカリキュラム(参考:JICA初等教育カリキュラム改訂プロジェクト: https://www.jica.go.jp/project/myanmar/014/outline/index.html)に沿って、歌や手遊びを取り入れているKG(幼児クラス)の授業風景。

 
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 KGから小学4年生まで皆壁も無い教室で一斉に学ぶ。ミャンマーの最も一般的な学習方は、暗記。ひたすら教科書に書かれていることを、暗記。先生が言うことを暗唱。そのため、各クラスからの生徒たちの大きな暗唱の声が、学校中響き渡っている。

 
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こちらは、中学生レベルの教室。スペースパンパン!暑くて狭くて、こんな状態、私だったら1分も集中力が持たないだろう。そんな中、皆真面目に集中している様子。席は男女別が基本だそう。

 
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こちらは、小学2年生のクラス。こちらも、今年から新しいカリキュラムでスタート!教科書は色や絵が沢山入った教科書に。楽しく学習出来てるかな?先生も新しい教科内容、指導法につき先月詰め込み研修を受けたばかり(天候も暑く、倒れて運ばれた先生が続出したとか)。ちなみに後ろでは、生徒たちは何かを暗唱中。

 

教科書と制服一式は無料で政府から支給される。でも、この暑さや雨で、当然服も一着では足りないだろう。給食も無く、お弁当を持参するか、自宅へ帰ってお昼を食べる。

 

また今回プチ驚いたこと。ミャンマーでは通常校長先生の部屋などに大統領の写真が掲げられているが、今年3月にミャンマーでは大統領が代わったのだが、その新しい大統領の写真は学校負担で購入しなければならないとのこと。政府が支給するものではないのだそう。価格は、6,000ミャンマーチャット(日本円で約500円)ですごく高いものでは無いが、元々限られた学校予算の中からの支出は厳しい。訪れた学校でも、まだ写真はティンチョー前大統領のままであった。


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学校だけではなく、他政府関連機関でも大統領の写真は絶賛張替え中なのだ。上写真は、新しく就任したウィンミン大統領。(まだミャンマー人も、パッと新しい大統領の名前が出てこない時がある)


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 積み上げられた写真フレーム。まだ作業はかかりそうだ。

 

さて、翌6月2日は、Grade10(高校の最終学年)の試験発表らしい。(参照ブログ:http://its-mee.hatenablog.com/entry/2018/03/14/000642

 

生徒の将来がかかる超重要試験の結果は如何に。。学校の始まり、そして雨季もこれから本格化するミャンマー。また新しい一面が見えてきそうだ。