Kyo Co. のブログ

伝えたい、自分の目で見たものを、自分の言葉で。この世界の多様性への気づきが、自分らしくまた互いの生き方を尊重できる社会に繋がることを願いながら。

ミャンマーの寄付文化は本当か。

ミャンマーは国民の約9割が仏教徒であり、仏教大国としてよく知られている。また仏教にちなんで寄付文化も浸透していると言われるが、実際はどうなのか。

 

私の住んでいる街、ピーでの生活の一部からご紹介!

 

とある日曜日。

 

地元出身の職員に、「村に行くぞ」と誘われる。それ以外の事前情報はあまり伝えられなかったが、こんなことは日常茶飯事なので、とりあえず着いて行く私。


f:id:its-Mee:20180326002629j:image

市内から30分程、畑の中を突っ切って、土ぼこりと共に村に到着。

 
f:id:its-Mee:20180326002956j:image

着いたところは仏教寺院。

 
f:id:its-Mee:20180326003043j:image

 村とはいえ、結構良い車が集まっている。

 

 
f:id:its-Mee:20180326003837j:image

音楽もいつもの様に、どでかいスピーカーから爆音で流れている。

 

 

そう、今日はとあるセレモニーがあり、それに皆集まって来ているとのこと。


f:id:its-Mee:20180326003158j:image

建物の中に入ると、みんな賑やかに集まりわいわい食事をしている。

 

そう、これはミャンマーで最も良く出くわす寄付文化の一つ。

 

ランチの大盤振舞い!

(と、勝手に名付けている)

 

寄付と聞くと、金銭的な寄付をイメージしがちだが、ミャンマーでは金銭以外の寄付活動も盛んである。

 

その一つが食事の寄付。

寄付を行う人が、村中、街中の知り合いは勿論、知らない人でも来た人皆にランチを振る舞うのだ。

 


f:id:its-Mee:20180326003404j:image

会場に入るなり、「座りなさい、座りなさい」、「食べなさい、食べなさい」と、お手伝い?おばちゃんおじちゃんたちに言われるがままに席につき、あっという間に写真の様な料理一式が用意される。そして、これと共に、ご飯(お米)をひたすら食べる。この後には、フルーツとお菓子が続く。

 
f:id:its-Mee:20180326003516j:image

 お手伝い舞台の光景。

 

食べるのに夢中で本題を忘れそうになるが、今日のセレモニーの主役は、


f:id:its-Mee:20180326003603j:image

 この真ん中の男の子。

 

ミャンマーでは、男性は若いときに短期の出家をするのが一般的な習わしであり、私も実際周りのミャンマー人に聞いてみたところ仏教徒ではほとんど出家をしていた。

 

今日は、その記念すべき出家のお祝い。

 

写真の隣は、息子と一緒に短期出家をしているお父さん、また今日の晴れ舞台を支えているお母さん。ということで、このファミリーが今日は皆にランチの大盤振舞いを行っているというわけだ。

 
f:id:its-Mee:20180327012720j:image

オリジナルうちわも作ってあった!

(左の男の子が今回の主役)

 

f:id:its-Mee:20180326003757j:image

 お母さん仲間も皆集まって今日のセレモニーのお手伝い。ロンジーも今日の日に揃えたそう。

 

この様に寄付ランチは、村中、街中の皆が一堂に会す重要な場の一つとなっているのだ。上の写真の巨大スピーカーから流れる、爆音ミュージックで人々は集まってくるとのこと。知ってる人も、知らない人も。

 

ミャンマーでは空腹になることがない、とうちのスタッフは言った。

 

ミャンマーではこの様に寄付活動を通じて、大きくて強いコミュニティが確かに存在し、周りと持ちものを共有し、互いを助け合い共に生きていくことが当然の様に社会にある。

 

こんな文化に日常的に触れられるのも、ミャンマーの田舎街に住む魅力かな、と感じる。

 

〈おまけ〉


f:id:its-Mee:20180327014126j:image

 寺院の敷地内にあったバナナの木々


f:id:its-Mee:20180327014145j:image

バナナ!!!