ミャンマーの寄付文化は本当か。
ミャンマーは国民の約9割が仏教徒であり、仏教大国としてよく知られている。また仏教にちなんで寄付文化も浸透していると言われるが、実際はどうなのか。
私の住んでいる街、ピーでの生活の一部からご紹介!
とある日曜日。
地元出身の職員に、「村に行くぞ」と誘われる。それ以外の事前情報はあまり伝えられなかったが、こんなことは日常茶飯事なので、とりあえず着いて行く私。
市内から30分程、畑の中を突っ切って、土ぼこりと共に村に到着。
着いたところは仏教寺院。
村とはいえ、結構良い車が集まっている。
音楽もいつもの様に、どでかいスピーカーから爆音で流れている。
そう、今日はとあるセレモニーがあり、それに皆集まって来ているとのこと。
建物の中に入ると、みんな賑やかに集まりわいわい食事をしている。
そう、これはミャンマーで最も良く出くわす寄付文化の一つ。
ランチの大盤振舞い!
(と、勝手に名付けている)
寄付と聞くと、金銭的な寄付をイメージしがちだが、ミャンマーでは金銭以外の寄付活動も盛んである。
その一つが食事の寄付。
寄付を行う人が、村中、街中の知り合いは勿論、知らない人でも来た人皆にランチを振る舞うのだ。
会場に入るなり、「座りなさい、座りなさい」、「食べなさい、食べなさい」と、お手伝い?おばちゃんおじちゃんたちに言われるがままに席につき、あっという間に写真の様な料理一式が用意される。そして、これと共に、ご飯(お米)をひたすら食べる。この後には、フルーツとお菓子が続く。
お手伝い舞台の光景。
食べるのに夢中で本題を忘れそうになるが、今日のセレモニーの主役は、
この真ん中の男の子。
ミャンマーでは、男性は若いときに短期の出家をするのが一般的な習わしであり、私も実際周りのミャンマー人に聞いてみたところ仏教徒ではほとんど出家をしていた。
今日は、その記念すべき出家のお祝い。
写真の隣は、息子と一緒に短期出家をしているお父さん、また今日の晴れ舞台を支えているお母さん。ということで、このファミリーが今日は皆にランチの大盤振舞いを行っているというわけだ。
オリジナルうちわも作ってあった!
(左の男の子が今回の主役)
お母さん仲間も皆集まって今日のセレモニーのお手伝い。ロンジーも今日の日に揃えたそう。
この様に寄付ランチは、村中、街中の皆が一堂に会す重要な場の一つとなっているのだ。上の写真の巨大スピーカーから流れる、爆音ミュージックで人々は集まってくるとのこと。知ってる人も、知らない人も。
ミャンマーでは空腹になることがない、とうちのスタッフは言った。
ミャンマーではこの様に寄付活動を通じて、大きくて強いコミュニティが確かに存在し、周りと持ちものを共有し、互いを助け合い共に生きていくことが当然の様に社会にある。
こんな文化に日常的に触れられるのも、ミャンマーの田舎街に住む魅力かな、と感じる。
〈おまけ〉
寺院の敷地内にあったバナナの木々
バナナ!!!