Kyo Co. のブログ

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途上国生活:生理になったときの話(30日ブログチャレンジDay5)

非常に個人的な話かつ、触れられにくいトピック?だと思うが、あまり知る機会が無いことでもあると思うので、今日は生理について。途上国のトイレについての話題は良く出ると思うが、生理については出にくいと思う。私自身今日生理が来て生理痛がめっちゃ辛く本当はブログをスキップしたいところであるが、この辛さをせっかくなのでブログに綴っておこうと思った。女性は勿論、出来れば男性にも知っておいてほしいことではある。

 

 

途上国の活動現場での生理期間中、どの様になるか。

 

一言でいうと非常にしんどかった。私の場合は、ミャンマーでの話であるが、通常の生理そのものや生理痛で辛いということに加えて、トイレに中々行けないこと、またトイレ自体も決して日本の様な快適できれいなトイレでは無いことなど物理的な環境が生理中は一層辛くなる。

 

活動現場に行くのは大抵車に乗って数時間行ったところなので、まず移動距離が普段から長い。生理期間中でも、活動現場に行くことから逃れられないので、もうこれは我慢しかない。また、移動中もすぐ行けるトイレ自体が少なかったり、中々頻繁にトイレに行くのは難しい。

 

やっと行くことの出来たトイレでも、もちろんトイレットペーパーなんて無くて、サニタリーボックス的なごみ箱も無いところがほとんど。あっても、日本にある様なふた付きなどでは無く、非常にオープンなごみ箱でナプキンを捨てるのが憚られる。

 

ミャンマーのトイレは一般的に所謂和式で、狭くて暗いところが多い。またほとんどが自動の水洗?ではなく、自分で水を汲んで流すタイプだ。

 

しかも、通常ロンジーという長いスカートの様な民族衣装を着ているから、これもまた作業がしにくいのである。それに加えて、ミャンマーの雨期や暑期などジメジメして過ごしにくい時期は、デリケートゾーンも蒸れたり汗をかいたり非常に心地悪い。

 

と、こんな感じでトイレの中でも一連のプロセス?が中々大変であるが、この私が生理中に戦っていたトイレもいつも誰かが一緒に着いてきてくれて外で待っていてくれたのだ。(これは生理中に限らず、トイレに行くときは常に誰かが連れて行ってくれるのがミャンマー)

 

日本では、整理ナプキンなどを入れて、そのポーチをトイレに持っていくのが一般的かと思うが、ミャンマーでは現地の女性にあまりそういった光景は見られない。私がまだ見ていないだけかもしれないが。なので、現地の人たちが使わないトイレットペーパーやポーチなどをトイレに持って行こうとすると、不思議そうな目で見られたことは結構ある。

 

では、現地の人たちはどうしているの?

 

これは私も実は詳しいことは分からない。現地スタッフに聞くこともできたが、中々ミャンマーはまだまだ生理の話もタブーで、特に男性の前でしないらしい。一度、街のコンビニみたいな商店に現地女性スタッフと行ったとき、ナプキンを手に持って歩いていたら、必死に止められたのを覚えている。そういうものは、人目に出すな、と。またある時、男性の友人に「今日は生理で体調が悪い」と言ったところ、かなり驚かれて「通常、男の人に(家族など以外)それは言わない」とのことだった。

 

 

こんな状況なので、現地の女性たちはどの様に整理期間中を過ごすのかは、非常に気になるところであるが、非常にまだまだ伝統的な価値観や文化が根強いミャンマーでは、女性が陰で苦労している様子は容易に想像できる。また、思春期の子供たちはきっと、生理が原因で学校に行けないなどもあるだろう。学校のトイレも、校舎から離れていたり、数が少なかったり、また生徒用のトイレはひどく汚いことが多い。

 

ナプキン自体は、市販で購入出来るが、質は良くない。また、現地の物価から考えると決して安いものではないため、まだ一部の人しか使っていないのではとも推測する。

 

そういった意味でも、伝統的な価値観の中で女性は苦労をしていることが多くあると思う。日本でも、まだまだ生理が理解されていない現状があるが、ただでさえ辛い生理。それが原因で色んなことに支障が出るこの生理への理解がもっと進み、途上国の田舎の女の子も生理で嫌な思いをすることが少なくなる様に、と願う。