Kyo Co. のブログ

伝えたい、自分の目で見たものを、自分の言葉で。この世界の多様性への気づきが、自分らしくまた互いの生き方を尊重できる社会に繋がることを願いながら。

途上国の現場で働くということ

私は、今住んでるミャンマーのピーが始めての途上国生活だ。NGO職員として、現場で働けるやり甲斐を感じる一方で、日々苦労することも沢山ある。

 

結論から言うと、途上国現場で働くためには全ては自分の精神及び身体的バランスを管理出来るかどうか、ということに尽きると思っている。

 

f:id:its-Mee:20180716004219j:image

 

実際NGOの現場の仕事って?

私も実際に赴任するまで具体的なイメージが持てなかったが、任せられる業務量はかなり多く、その種類も実に多岐に渡る。計画された事業を実施する能力、例えば研修一つ取ってもそのセッション内容の組立、誰がどう進めるのかの実施プロセスや、ロジ関連の細かい手配まで全て計画し、当日は研修のファシリテーション、バックヤード作業、終わったら振返りを行い報告を上げる等の一連のことを行う。また計画を実行に移していくだけでなく、それらが事業の成果に結びつく様モニタリングを行う。その他、現地スタッフの人材育成、事業の予算立て及び執行管理、ドナーへの各種報告対応、事業計画策定、資金調達の為の申請書作成、広報対応、通訳/翻訳対応、渉外対応、また近年はエビデンスに基づいた事業が求められている背景からも、更なる事業の妥当性や質が問われている状況だ。現場ではマネジメント業務から時として自分がプレーヤーとなりながら、価値観の異なる現地スタッフと共に進めていく。

 

それに加え、頻繁な移動、それも激しい天候や悪路の中の移動が続き、それでいて衛生面が悪い現地の食にあたり体調を崩すなど、体力的にもかなり過酷だ。事業地へ実際出向くフィールドワークと、大量のペーパーワーク(日本語英語)のバランスも重要だ。

 

f:id:its-Mee:20180716002918j:image

そんな降り掛かってくる仕事量と、やらなければという使命感と共に自分を知らないうちに無理させていることが多いと思う。

この様な業務バランスに加えて、慣れ親しんだ家族や友人が周りにはいなかったり、限られたコミュニティからのストレス、またインフラも悪いことからの住居問題等、プライベートの生活も不安定になりがちだ。

 

では、この様な環境下でどうすれば良いのか?


f:id:its-Mee:20180716003702j:image

 

冒頭にも書いたが、何よりもセルフマネジメントに尽きると私は思う。自分の身体のことも、精神バランスも一番分かるのは自分でしかなく、その自分のことは自分で守るしかない。誰も止めてくれる訳ではない。私はもう体力溢れた年齢でも無いので笑、デイリーベースで無理をしない様にしている。しっかり食べ、休息を取り、十分睡眠を取るといった基本的なことだ。簡単なことの様に聞こえるが、しっかりと自分の体と心のメンテナンスをしていくのは意識をしないと出来ないと私は思っている。そうではないと、気づかないうちに無理をしてしまい、バランスを崩すのだ。無理をすることはサステイナブルでない。出来るところまでで頑張るポリシーである。

 

無理はせず、自分のペースを貫く。

 

逆を言えば、これさえ出来れば途上国の現場でも健康的に仕事も生活も出来るはずだ。