Kyo Co. のブログ

伝えたい、自分の目で見たものを、自分の言葉で。この世界の多様性への気づきが、自分らしくまた互いの生き方を尊重できる社会に繋がることを願いながら。

ミャンマーに戻ってからの本音〜ヤンゴン編〜

上空からパゴダが見えたら、そこはミャンマー。

 
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画像: http://www.culturaltravelguide.com/shwedagon-pagoda-golden-statement-myanmar

 

3週間の日本への一時帰国を終え、ミャンマーに戻ってきた。あっという間だったが、すっかり胃と心も日本でspoilされた様だ。

 

40度あるミャンマーに着陸し、いつものカオスなヤンゴン空港出口を予想して出ると、あれ?静かだ、人がいない。しつこいタクシーの運ちゃんたちもいない!

 

そう、着陸した日はティンジャン(新年の水かけ祭り)の祭日最終日だったので、ヤンゴン全体がお休みモード。車も少なく、いつもの渋滞が皆無。なのは良いが、レストランも空いてないのは困った。

 

ミャンマーの水かけ祭りはかなり激しいことで知られている。


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画像:http://www.pitt.jp/others/news-mya-mizukake.php

 

その体験を今年は出来なかったが、祭りが終わった街の様子を垣間見ることが出来た。

 

水をさぞかしかけまくっただろうステージがまだ残り、多くの店舗や大使館までビニールテープで立ち入り禁止?状態、路上はいつも以上にゴミで溢れ返っていた。

 

コンビニは空いていたが、棚は空っぽ。
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ちょっと見にくいが、路上でお祈りしてる様子。前に僧侶が5,6人並び、お経を唱えておる。行き交う車を気にもせず、、

 

そして何だか人だかりが!

輪の中に入ってみると、、

 

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何かいる!

 

さ、魚や!!

 

おばちゃんたちが魚売ってる、小さい桶にぎっしり詰まった魚たちを。おばちゃんたちは、ひたすら活きが良いのをアピールしてくる。

 

果たしてこれは何のために、、

更に歩いていくと、


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ここにも。


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ここにも。

 

路上のあちらこちらで売ってる。

どれも魚ではあるが、小さい金魚みたいなのも鯉みたいなでっかいのも。

ちなみに、上の写真は、魚が桶から逃げてしまい必死に捕まえてる図。

 

人の流れに沿って歩いていく。
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車と自転車と人でカオス。

 

そして皆、目指す先は、そう、

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湖だ。

 

ヤンゴン市内のインヤー湖に大量の人が!
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そこで何をするかと言うと、、


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そう、先ほどの魚を放流してるいるではないか!!


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 老若男女皆、岸辺で魚を放流。

 

そして、これだけ人が集まっているのに、割と平和。暴れ騒いでる人がいない。

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気づいた。お酒が無い!飲んでない!

そうか、もしかしたらお酒禁止の日なのか。

 

翌日、うちのスタッフにこれらの謎を聞いてみると、

①魚の放流は、仏教の一貫で、生きているものを野生に返すことで徳を積むらしい。その習慣は水かけ祭りのみでは無く、普段パゴダ(仏塔)でも魚や鳥を放すとのことらしいが、年のはじめにこの様な行いをする人が多いのだそう。日本と同じ、縁起が良いことを新年にしたくなるものなのか。

しかし、「まぁ放された魚はまた捕まえられ、売られるけどね」、とスタッフたち。。

 

②お酒については、特に禁止されている訳ではないが、新年なので皆良いことをしようとする人が多く、酒は控える人が多いらしい。そうなのか!?それには驚いた。でも恐らく、その前の水かけ祭りで騒ぎ過ぎて疲れているだけなのでは、、と個人的には思う。

 

市民の自由が制限されていた軍事政権時代も、この水かけ祭りだけは、皆自由に楽しむことが出来ていたとのこと。ミャンマーの人にとって、この祭りはかけがえのないものなのであろう。

 

と、帰国初日からミャンマーの新たな一面に触れることが出来、面白さを感じるも、他国で体験する伝統的な行事は何故かいつも少し寂しくなるのは私だけだろうか。

 

そして、日本の繊細で美味しい料理に甘やかされた私の胃は、まだミャンマー料理食べたくないなぁー笑 というのが本音。脂っこいミャンマー料理をまだ避けているのでした。

 

〜ピー編に続く〜